初稿では、情報自体はそろっていても、比較の軸が混ざったり、価格の条件だけ小さくなったりすることがあります。
装飾を足す前に、読み手が何を比べ、どこまでの費用と理解するかを確認しましょう。
このレッスンでは比較表と費用ページを元情報へ戻して点検します。
一つの問題を具体的に指定して直し、変えない条件を守りながら、修正前後を同じ表示で比べる方法を学びます。
この記事で学ぶこと
- 同じ軸で読める比較表へ修正する。
- 見積の内訳と条件の欠落を見つける。
- 修正箇所以外を保ち別版へ保存する。
比較表に同じ質問を向ける
比較表は、すべての選択肢へ同じ質問を向けて読むと、不揃いを見つけやすくなります。
外部支援には成果、内製には負担、現状維持には費用だけを書いていると、条件を比べたように見えても、実際には別々の面を見ています。
6枚目で確認する軸は、設計する人、顧客の作業、費用の状態、判断前の不足です。
「外部は専門家が支援」「内製は時間がかかる」という二つだけでは、専門性と時間を同じ列で比べています。
内製も設計担当を、外部も顧客の作業を記載して軸をそろえます。
元情報にない効果や工数は追加しません。
現状維持を0円、内製を10時間、外部を必ず改善と書くと、正確そうな表ほど誤解が強まります。
確認できる支援費用と未見積りの内部工数を分け、数字がない理由を短い言葉で残してください。
表を一行ずつ読み、三つの方法のどれにも同じ意味の回答が入っているかを見ます。
空欄があれば、該当しない、未確認、未見積りのどれかを判断します。
空欄を埋めることが目的ではなく、読み手が不足まで理解したうえで比べられる状態にします。
金額と適用範囲を同時に読ませる
費用ページは、金額を読んだ直後に範囲と条件を確認できる配置にします。
36万円だけを大きく置き、税別や対象人数を小さな注記へ追いやると、価格の意味が伝わりません。
重要な条件を残したまま、内訳、範囲、対象外をまとまりに分けます。
元情報P2では、現状整理12万円、運用設計12万円、試行・振り返り支援12万円で税別合計36万円です。
税込は39万6,000円と設定されています。
足し算と表記を照合し、単位が万円と円で混在する場合も、読み手が誤読しないかを確認してください。
対象は1部署・5名まで・4週間です。
システム構築や自動連携、返信代行は含みません。
文字が多いからと対象外を削ると、デザインはすっきりしても提案の条件が変わります。
重複文を削り、関連する項目をまとめて、重要条件の文字を先に守ります。
支払時期、有効期限、開始日は未確認です。
見積りらしく見せるために追加された日付や条件があれば、正本と照合して戻します。
ここで整えるのは教材の提案条件の見せ方であり、実際の取引条件を自動で確定する作業ではありません。
文字を縮める前に情報を整理する
読みづらさの原因が文字の大きさとは限りません。
同じ内容が繰り返される、列の役割が曖昧、余白が一定でないなどの問題があると、文字を少し大きくしても改善しないことがあります。
最初に、読み手が探す情報と現在の配置を対応させます。
比較表なら、同じ意味の長い説明を短くし、詳細理由を本文へ分けます。
費用なら、合計、内訳、範囲、未確認というまとまりを作ります。
文字を消す際は、削った部分が元情報の重要条件ではないかを一つずつ確認してください。
短さだけで良し悪しを決めません。
実際の画面共有に近い幅で見ることも必要です。
大きなモニターで拡大した表示だけでは、小さな費用条件に気付きにくくなります。
見本をブラウザーで表示し、ウィンドウの大きさを変えて、読めなくなった情報を特定します。
必要なら相手役に読んでもらいます。
スマートフォンで全体像を見る場合と、会議で投影して読む場合も違います。
資料自体の条件と利用場面を記録し、どの表示で確認したかを残します。
すべての画面で同じ読みやすさがあると、検証していない範囲まで広げて報告しないでください。
変更する点と保つ条件を分ける
修正依頼は、場所、症状、変更、維持する内容を組にします。
「もっとよくして」だけでは、AIがページ全体を作り直し、正しかった数値まで変えることがあります。
問題の範囲を限定すると、修正後に何を見ればよいかも明確になります。
例えば「6枚目の費用欄で内製が0円になっている。未見積りへ直す。ほかの比較軸と10枚目の36万円税別は保つ」と指定します。
別の例は「10枚目の対象外が小さい。内訳と条件を二つのまとまりに分け、金額・税・範囲は変えない」です。
第6工程の指示で、入力をoutputs/提案資料_v1.html、出力をoutputs/提案資料_v2.htmlにします。
修正集には症状ごとの考え方がありますが、問題が起きていないページへ機械的に当てはめません。
自分の画面にある症状と、指示の対象が合うものを選びます。
複数の重大な誤りがある場合は、事実の修正を先にまとめて行い、続いて表示を整えます。
色、構成、費用、図版を一度に変えると、何が改善を生んだのか分かりにくくなります。
一回の修正が一つの判断で説明できる範囲を基本にしてください。
前後を比べて他のページも照合する
修正後は、v1とv2を同じブラウザー幅で開いて比較します。
新しい方を拡大して見れば読みやすくなったように感じますが、条件が違う比較では判断できません。
変更した箇所が良くなったかと、維持すると指定した箇所が変わっていないかを分けて見ます。
6枚目の内製工数を直したなら、他のページで内製が無料と書かれていないかも確認します。
10枚目の金額を修正したなら、表紙や最後のページに同じ条件を載せている場合、その表記も照合します。
修正箇所だけ合っていても、資料の中で矛盾が残れば完成ではありません。
文字編集を使った場合は、編集したHTMLを保存してから、そのファイルを再び開きます。
編集状態のタブを見続けるだけでは、保存漏れに気付きません。
PDFはまだ古い版なので、配布用に使わず、次の工程で最新HTMLから書き出し直してください。
制作シートの修正記録へ、ページ、問題、変更、保った条件、確認した表示幅と結果を書きます。
「読みやすくなった」だけでなく、「税込額と対象外を同じページで読めた」と確認できた状態を残します。
未解決の点は次の修正候補として扱います。
実践課題
実践課題:比較か費用の問題を一つ直す
初稿、元情報、制作シートを用意します。
6枚目の比較か10枚目の費用を選び、同じ軸で読めるか、条件が欠けていないか確認してください。
実際に見つけた問題を第6工程の指示へ書き、v2へ別名保存します。
初稿に問題がなければ、配布の失敗修正例で誤りを指摘する練習をし、実物を不要に変更しません。
- 比較表と費用ページを元情報へ照合する。
- 一つの問題を指定して部分修正する。
- 別版で開き直して差を確認する。
架空の完成例は「内製0円の表記を未見積りへ修正。外部36万円税別と顧客作業は維持」です。
自己確認は、比較軸と元情報が一致するか、重要条件を削らず読めるか、修正後の実ファイルを開いたかの三点です。
修正理由と前後の版を記録し、画面が整ったことを、提案が承認されたこととは区別してください。
自己確認
- 同じ軸で読める比較表へ修正する。
- 見積の内訳と条件の欠落を見つける。
- 修正箇所以外を保ち別版へ保存する。
まとめ
比較表では同じ質問を各選択肢へ向け、費用ページでは金額と範囲を同時に確認しました。
文字を小さくする前に重複と配置を整理し、変更する点と保つ条件を分けて修正します。
前後を同じ表示で比べ、別ページへの影響と保存まで確かめたら一区切りです。
次は説明者がいない場合の補足を加え、最新HTMLと配布するPDFの内容をそろえます。
- 同じ軸で読める比較表へ修正する。
- 見積の内訳と条件の欠落を見つける。
- 修正箇所以外を保ち別版へ保存する。






