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サービスの情報を事実と未確認事項に分ける

行う > AIでつくる営業資料コース > レッスン2/8

AIは、元のメモにない言葉を加えて説明を滑らかにすることがあります。その追加が実績や価格に及ぶと、見た目が整っていても使えない営業資料になります。このレッスンでは、演習素材を確認済みの設定、解釈、未確認事項に分けます。目的はAIを疑い続けることではなく、どこを何と照合すればよいかを明確にすることです。後から修正するときにも、元情報へ戻れる整理表を作ります。

学習目標

目次

元情報へ戻れるように材料をまとめる

材料が複数あるときは、何が最新で、何の根拠になるかを決めます。今回の練習では演習素材をサービス設定の基準にし、前のレッスンの目的メモを構成判断の基準にします。完成見本は表現の例であり、サービス条件を新しく決める資料ではありません。見本の文をまねる前に、どの材料から作った説明かを確認してください。

実務では、商品説明、料金表、過去の提案書、担当者のメモが揃う場合があります。同じ名称でも内容が更新されているかもしれません。資料名、確認日、確認した担当者を残し、矛盾する条件があれば先に確認します。古い資料の方が詳しいという理由で、その価格を最新として採用しないでください。日付だけで正しさが決まらない場合は、責任者の確認が必要です。

AIには必要な範囲を渡します。演習素材を入れたフォルダの中だけで作業できるなら、別案件の情報まで読ませる必要はありません。自社の材料を使う際も、顧客情報や社外秘の情報が含まれるかを確認し、利用可能な環境で扱います。整理表には「何を根拠にしたか」が分かれば十分で、関係のない原文を大量に貼り付ける必要はありません。

事実・解釈・未確認を分ける

今回の「事実」は、実在商品の実績ではなく、演習素材で確定した架空設定を指します。「4週間」「24万円・税別」「1部署・1窓口・担当者5名まで」は確定設定です。一方、「担当が決まれば確認が減るはず」は効果に関する解釈です。「どの程度減るか」は未確認です。この違いを混ぜると、まだ測っていない効果を達成済みの実績として見せてしまいます。

分類は、文章の雰囲気で決めません。「期待できます」と柔らかく書いても、根拠がなければ検証済みにはなりません。元資料にその内容があるか、条件付きの説明か、推測を含むかを見ます。提案として書くこと自体は可能ですが、「一緒に試すこと」と「すでに確認した結果」を分けて表現してください。図表の見出しも同じ基準で確認します。

整理表は「内容」「区分」「根拠」「掲載方法」の4欄にします。例えば、4週間は確定設定として費用・日程へ掲載、問い合わせ対応の改善は狙いとして説明、削減率は未確認のため掲載しない、という判断になります。全てを事実として埋めることが目的ではありません。使える表現の範囲を知り、必要な確認を残すことで、AIへ明確な材料を渡せます。

数値は単位と適用範囲を一緒に残す

数値は、数字だけが合っていても正しい説明になりません。「24万円」には税区分と4週間分という条件が付き、「5名」には対象部署の担当者という意味が付きます。「週1回60分、計4回」は、毎日相談できるサービスとは異なります。短縮するときは、相手の判断を変える条件を落としていないか確認します。価格ページへ集めれば、本編の各ページで同じ長文を繰り返さずに済みます。

悪い短縮例は「24万円で、会社の問い合わせ対応をすべて改善」です。価格以外の範囲が広がり、複数部署への展開や返信代行まで含むように読めます。改善例は「4週間・24万円(税別)。1部署・1窓口・担当者5名までの運用を整える」です。文字数は増えても、何を頼めるかが明確になります。読みやすさは、必要条件を消すことだけで作るものではありません。

日程にも種類があります。サービス期間、打合せ時間、導入開始日、申込期限を同じ「期間」としてまとめると誤解が生まれます。今回なら4週間と次回30分は別欄にします。期限や連絡先が元資料にない場合は、営業らしい見た目にするために追加しません。自社版へ転用するときも、この区分を保ち、古い演習設定を残さないよう確認してください。

足りない根拠の扱いを決める

実績がないときに、AIへ「説得力のある数字を入れて」と頼むのは避けます。今回の素材には導入社数、利用者の声、改善率がありません。代わりに、確認できる納品物や進め方、効果を確かめる方法を示します。「分類表と運用ガイドを作る」「試行前後の記録を比べる」なら、提供内容として説明できます。将来の成果を約束する表現に変えないことが条件です。

評価方法を書く場合も、何をどう比べるかまで具体化します。担当未設定の問い合わせ件数を記録しても、対象期間や問い合わせ総数が大きく違えば、単純な件数差だけで改善を判断できません。同じ窓口と期間の長さを基準にし、総数や条件の違いも記録する案を添えます。これは評価の設計案であり、実際に効果を測定した報告ではありません。

未確認事項は「確認する人」「確認方法」「確認前の掲載可否」を残します。例えば、公開可能な事例が不明なら責任者へ確認し、回答前は事例ページを作りません。一方、次回に調べる内容であれば、未確認であることを本文に示せます。分からない情報を全て削るのではなく、相手の判断に必要か、説明上どのように扱えるかを分けて判断してください。

AIの整理結果を元資料と照合する

Codexへ「演習素材.mdとwork/goal.mdを読み、対象者、提供内容、価格、期間、範囲、対象外、実績の有無を整理してください。確認済み設定、解釈、未確認事項を分け、元の記載を示してwork/brief.mdへ保存してください。新しい事実は追加しないでください」と送ります。整理結果が文章でも表でも、元情報との対応を追える形になっていれば使えます。

確認は重要条件から行います。4週間、税別24万円、1部署・1窓口・5名まで、返信代行なしを照合します。続いて納品物と顧客の準備を見ます。言い換えがあっても意味が同じなら問題ありませんが、「運用の設計」が「運用の代行」になっていたら修正します。違いを見つけたら、誤っている文と元の条件を並べて伝えると、直す対象が明確になります。

チェックを頼んだAI自身が「問題なし」と返しても、それだけで完了にしません。重要な条件は自分で元資料と見比べます。細かな言い回しを全て元へ戻す必要はなく、判断を変える誤りに集中してください。確認した結果と残る未確認事項を同じファイルへ残すと、次の構成作成で使える材料の範囲が分かります。根拠が整ったら、初めてページの順序へ進みます。

実践課題:情報の整理表を作る

つくるものはwork/brief.mdです。演習素材と目的メモを使い、まず価格・期間・範囲・納品物・対象外を抜き出します。次に事実、解釈、未確認へ分け、掲載方法を記入します。AIの整理結果を元資料と照合し、違いを直して保存してください。

架空の完成例は「内容:24万円・税別/区分:確定設定/根拠:演習素材の価格欄/掲載方法:4週間分であることと併記」です。「対応時間50%削減」という記載が出てきたら、未確認として削除し、確認できる納品物へ説明を戻します。

自己確認は、重要条件に根拠があるか、解釈を実績として書いていないか、未確認情報の扱いを決めたかの3点です。練習では実績の空欄を埋める必要はありません。次の工程へ渡せる材料が明確なら課題は完了です。

まとめ:表現を支える材料を残す

AIへ渡す情報は、元の事実、解釈、未確認事項を分けて整理します。数値には単位と範囲を付け、根拠がない効果を実績へ変えません。未確認を残すことは作業の失敗ではなく、判断できる範囲を明確にすることです。次は、この整理表を使って、相手の疑問に答える10枚の構成を作ります。価格だけでなく税区分や対象範囲も一緒に残し、構成を作る段階で意味が広がっていないか確認してください。

関連note:さらに深めたい方へ

このレッスンの実践は無料本文で完結します。以下は川合の関連記事で、有料記事を含みます。閲覧・購入条件はリンク先で確認してください。

チームの資料制作へ取り入れたい方へ

自社の資料、制作で止まっている工程、参加人数を整理すると、必要な支援を相談しやすくなります。研修や継続支援の内容はAI RUNの法人研修・AI導入支援で確認できます。受講・購入は、この無料レッスンを進める条件ではありません。


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